15、ソケットの取り付け。始めは指で
ソケットを取り付ける。上下を間違わないように。最初は指などでシャフト先端に取り付ける。カナヅチなども使い、シャフトと同じ平面になるまで押し下げる。ツールを使えるのは、その後だ。傾いて入らないように注意する。
16、ソケットを奥まで入れる
ハンディツールの頭をカナヅチでたたいてソケットを差し込む。長さが決まっているので安心してたたける。ツールがない場合はマークを見比べながら。かなり強い力で打つので、床は丈夫なところが望ましい。室内なら床を保護する板や敷物上で打つ。
17、ヘッドと合わせてみる
ヘッドと合わせて、シャフトが奥まで入るか、隙間はないかをチェック。奥まで入らない時は、再度たたいて入れる。入りすぎてヘッドとの隙間ができているときは、ソケットを温めて下げなくてはならない。この作業は面倒。隙間が開かないようにするのが肝心。
18、ソケットの「めくれ」を直す
強く打って入れるので、ソケットの下端はめくれる。所定の位置まで差し込んだ後、板の上で押しながら回したり、カナヅチで軽く押さえたりして「めくれ」を直す。
19、ホーゼルと合わせてチェック
ソケットが細いとホーゼル上端がはみ出して見える。最後に摺り合わせて調整するので、ソケットはやや太めになっていてもいい。
20、長さを計る
シャフト取り付け位置が分かったら、その状態で長さを計る。60度法の計り方に移行しているので、角度通りに測れるルーラーがあると便利だ。
21、カットする長さをチェック
ヘッド側を合わせたらグリップ側で長さを読み取りカットする長さを決めてマークする。
22、グリップエンド肉厚を計る
グリップを取り付けた場合、グリップエンドの肉厚分、クラブが長くなる。グリップによって違うが、一般に4分の1インチ(3㎜程度)短めの位置にマークして、そこをカットすることにする。
24、カッティングマスター
カーボンシャフトは切ったり削ったりすると微細な粉がでる。仕事で使うなら集塵装置を取り付けられる器具を使おう。できるだけ本格的な集塵機を使うようにしたい。
24、カーボンシャフトカットの注意点
カーボンシャフトのカットは半分切ったら向きを変えて反対側から後の半分を切るとささくれができにくい。そういった細かい操作も専用器具を使ったほうがやりやすい。なお、スチールシャフトはパイプカッターなどでカットすればOK。
25、カットしたシャフトの面取り
シャフトの切断面はギザギザになる。サンドペーパーで軽く面取りして切り口を滑らかに。後の作業がやりやすくなる。
26、仮のバランスを合わせる
この段階でバランスを合わせる。バランス計にクラブとグリップを乗せて調整。グリップ用テープ、ヘッド側の接着剤とを合わせて1ポイント軽めに合わせる。
27、ヘッドとシャフトとの接着剤
一般に使われる接着剤は何種類かある。写真の「Y-610」は工房でよく使われる。約7時間で完全硬化。初心者がゆっくり作業したいならチバガイギーの「アラルダイト」がある。完全硬化に24時間掛かり丁寧な作業が必要だが、ゆっくり作業できる。
28、プロ用の速効性接着剤
もっと早く固めたいときには「GC-RR」という接着剤もある、1時間で完全硬化するので、練習場ですぐに試したいといった場合には便利。
29、接着剤の計量
接着剤は説明書で混合比率、硬化時間と温度等を確認する。正確な比率で混合するためにはデジタル秤があると便利。また計量の後に混合するとき動かないようにポストイットを使うと作業しやすい。
30、接着剤の2液を紙に取る