48、均一にネジレさせずに取り付ける
取り付けたらグリップエンドから先まで手でなぞり、ネジレたり途中でシワができていないかをチェックする。太さが不均一になるとグリップしにくくなる。
49、長さもチェック
グリップは軟らかいし、伸び縮みもする。厚みの均一化をチェックし、さらに長さもチェック。取り付け前の長さになっているかを確かめる。
50、グリップ向きをチェック
グリップの向きとネジレをチェック。向きは基本的にリーディングエッジとグリップのマークに合わせるのがスクェア。ウッドの場合、アドレス時のフェース向きと合わせることも。
51、ウッドクラブのグリップ向き
ウッドクラブの場合は、アドレス位置に置いたときフェースが左右に向いていても、安定してソールできる位置をスクェアとしてマークを合わせる場合もある。
52、プロ用のグリップステーション
シャフトをオートマチックに固定し、テープを引き出して付けられるプロ用グリップマシーン。溶剤も循環して豊富に使える。工房よりメーカーに向いている。
53、溶剤が乾くまで置いておく
ヘッドの接着ほどではないが、溶剤が飛んでグリップが密着するまで立て掛けておく。溶剤によって乾く時間は変わる。
54、ソケットもきれいに整える
ソケットとホーゼル面を合わせるため、ホーゼルにマスキングテープを貼ってから布ヤスリなどでソケットを削る。セルロイドは徐々に締まるのでほんの少し太めに。
55、アセトンでの仕上げは注意する
ヤスリなどの擦り傷はアセトンで表面を溶かすときれいになる。が、溶けすぎると大失敗になる。プロはアセトンを使うが初心者は無理に使わなくてもいい。使うなら何度か事前に練習を。
アイアンの注意点
アイアンはセットで使うため、統一感のあるセットに組み立てる必要がある。1番手毎に半インチ短く、ヘッドは7g重くなるのが基本。
普通は全番手のヘッドを計り、一番重い番手に合わせて前後の番手を7g刻みになるように重量を付加。さらにその前後の番手も……とやって全番手のヘッド重量を調整する。
ただし1つだけ異常に重いヘッドがあるときなど、ヘッドを交換したほうが良いこともある。長さを若干短くし、重量差を吸収するなど、細かな工夫も必要になるが、それはいずれ別の機会に取り上げることにする。
56、アイアンは脱脂をきちんと
錆止めのためにホーゼル内に油が敷いてあることも多い。逆に錆びていることも。いずれも接着剤が効かないので、溶剤でクリーニングする。
57、割り箸で内部をきれいに
割り箸にティッシュを巻いて溶剤を含ませる。ホーゼル穴に差し込んで回転させ、奥まできれいにする。
58、アイアンセットは重量に注意
セットとしての振り心地を合わせるため番手間で7gの重量差があるのが基本。これは半インチ刻みで長さが変わる場合の約束なので、長さが変わる場合は重さも変わる。
59、セットの重量調整法
基本は全番手のヘッド重量を計り、一番重いヘッドを起点に7gずつの段差になるように重量を調整。ただしこれはあくまでも基本。教科書通りに操作すると異常に重いセットになったりする。
60、重量調整用の真鍮棒
1g単位で調整できるようにこんなパーツも売っている。いずれも皿の部分に空気が抜ける穴がありヘッド取り付けの際にホーゼル内に空気が残らないようになっている。重量調整法の諸説も、いずれ取り上げよう。
61、接着の具合をチェックする
すべて接着剤を使ったら、その紙を取っておき硬化の度合いを確かめる。何かの不具合で硬化していない場合のために、この紙は暫く取っておく。