2008年の登場以来、世界中のプロ及びアスリートゴルファーの間で
あっという間に浸透した、『KBS』スチールシャフト。
先週日本男子ツアー選手権で優勝した、ショーン・ノリス選手はじめ
【編集部調べ】では、小林伸太郎、塚田宣好、などギアに繊細な日本人選手や
アジア各国、欧米と広い地域で多くの選手の使用が見られるのが『KBS』スチールシャフトの傾向です。
現在、トゥルーテンパー「ダイナミックゴールド」シリーズ、日本シャフト「モーダス3」シリーズ、
そして、『KBS』シリーズ
それぞれ好みや求める弾道によって選べる「スチールシャフト全盛時代」と言える恵まれた環境を作り上げました。
また、先日「シングルレングスアイアン」の発表で来日した
イーデルゴルフのディビッド、イーデル氏も、『KBS』シャフトのファンの一人。
彼の開発するアイアンや試打クラブには、必ず一度は『KBS』シャフトが装着されたクラブが入ります。
実は「PCM」編集部は
『KBS』シャフトに早くから注目していました。
今年の「PGAショー」では、編集長が渡米し
キム・ブレイリー氏から直接話を伺いました。
キム・ブレイリー氏の人柄を一言で表すと、開発者というより現場を誰よりも重視する「シャフトアーチスト」。
F・ミケルソン選手をはじめ、PGAツアーには彼のことを父のように慕う選手が数多く存在します。
そんな彼の「コンセプト」と「信念」から生まれるシャフトは、世界のトップアスリートを中心に確実に浸透しています。
『KBS』ブランド「TOUR HYBRID」カーボンシャフトは、
スチールシャフトの『KBS』ブランドイメージが強い日本ではインパクトがありました。
しかし、キム・ブイレイリー氏は昔からカーボンシャフトも十分研究し尽くしている「経験者」。
『KBS TOUR HYBRID』カーボンシャフトは、
狙った設計やコンセプトを形にするために「目的に合わせて選んだ素材」が今回はカーボン素材だった、
と考えた方が良いかもしれません。
それでは早速、シャフト計測をします。
ゴルフギャレーヂ製「シャフトアナライザー」を使用し計測します。
「PCM」NO.23では「UT特集」の中で142種のハイブリッド専用シャフトの一斉計測を行いました。
今回計測した、『KBS TOUR HYBRID』カーボンシャフトを【計測の見地】でまずは紹介します。
『KBS TOUR HYBRID』カーボンシャフト
モデル:85(S)シャフト
全長:42インチ
重量:85.3g
振動数(※先端重量230g):309cpm
まず、振動数ですが先端重量によって当然ですが数値も変わってきます。
「PCM統一条件計測」では同じ重量カテゴリーの中では平均的な振動数でした。
ゴルフギャレーヂ製シャフトアナライザーでのシャフト「しなり(曲げ)剛性計測」は、5cmごとにデータを取っています。
全体のしなりに体感しやすい、
⑴先端から450mmの「中間剛性」は同じ重量グループのシャフトの中ではやや高めの剛性値でした。
「あくまで測定の見地」ですが、『KBS』シャフトの低スピン性能はこの数値にあらわれるかもしれません。
⑵「先端部」に体感しやすいシャフト先端から250mm⑶クラブになった時に「手元部」にあたる先端から650mmでは、
非常に興味深い数値を計測しました。
ただし、それぞれの数値は「重さ」や「バランス」と複雑に絡み合って作用します。
やはり、試打を行い「数値」と「体感」の整合性と弾道データや実弾の確認が必要なのは言うまでもありません。
次回は、試打クラブとしてテストをします。
http://kbsgolfshafts.jp/