リリース

 ゴルフ工房によるアンケート調査は、PCM No.3(2011年9月発 行)が開始号で今回は7年振りの調査となった。No.3では86店舗だ ったが、今回は前回を上回る107店舗から回答を頂いた。 ゴルフ工房ビジネスも7年の歳月を経たことでどのように変化したの か?全国にゴルフ工房は推定1,000店舗あるので107店舗は11 %に値する。全体を網羅する調査は難しいが、まずは一つの指標とし て参考にして頂きたい

それぞれの【ドライバーヘッド】主要ブランドを3つ教えてください。

老舗と新興ブランドが 入り交じる激戦区

 1 位 EPON、2 位 BALDO、3 位 RODDIO、4 位 KAMUI PRO、5 位 MYSTERY は、編集部の予想通りで 6 年以 上継続されている老舗メーカーが揃ったようだ。 6 位 か ら 10 位 を 見 ると GTD、muziik、 PRGR といった比較的新しいブランドがランクインしている。また、老舗の AKIRA、ASTROは地域性や独自性を活かしたプロダクトの優位 性と営業力が融合している。

  11位から30位までを見るとBB4、 WAOWW、DOCUS、JEAN BAPTISTE、 GRANDISTA などの新興メーカーが奮闘して いるのが伺える。また、GTD や BB4 はスリー ブ式可変ヘッドなので試打用に扱い易いという メリットもあるようだ。

 ショップオリジナルが 14 位に入っていることが意外だが、今後のゴルフ工房ビジネスで欠か せない要素になってくるかもしれない。 カスタムドライバーヘッドも大手クラブのように 商品動向が早くなる傾向があり、単一ブランド でも毎年新モデルを出すという傾向が強まって いる。

 大手クラブに比べて高価格帯のカスタムドライバーヘッドは、今後大手クラブメーカーと 対決して何か付加価値がないと生き残れないかもしれない。

それぞれの【アイアンヘッド】主要ブランドを3つ教えてください。

ショップオリジナルが 今後のトレンドになるか

 ドライバーヘッドでもショップオリジナルが 14 位 にランクインしているが、アイアンヘッドは何と 3 位という結果となった。 アイアンヘッドはドライバーヘッドのブランドに 比べてランキングが異なるが、アイアンヘッド専 門メーカーが多いということもある。

 1 位 MIURA、2 位 EPON はここ数年の定番となっているが、4 位に MYSTERY が入っ たことは近年のプロダクトの優位性や営業力の 結果であろう。
1 位 MIURA、6 位 FUJIMOTO、30 位以 下 だ が、KYOUEI GOLF、KOEI GOLF な どの姫路ブランドも健在である。

 ド ラ イ バ ー ヘ ッド で も 同 じ 傾 向 が あ る が 、YONEX、PRGR など、大手クラブメーカーの パーツ販売が認知度を上げてきている。また、P-TUNE、JEAN BAPTISTE、ORION、 REONESS、PXG、AXIS GOLF といった新 興ブランドがランクインしていることは、まだまだ アイアンヘッドに関してはヒット商品が登場する 土壌があるということだろう。

  全体的にはアスリート好みの軟鉄鍛造、設 計 自 由 度 の 高 い ス テ ンレ ス に 分 か れ る が 、 大 手 メーカーのようにステンレスが圧倒的に強いという傾向と若干異なるところがある。

それぞれの【ウッド用シャフト】主要ブランドを3つ教えてください。

大手 4 大ブランドは盤石だが、 カスタム専用メーカーは下克上

 年間ウッド用カーボンシャフトの市場が約 25 万本と前述したが、大手 4 大ブランドだけで約 20 万本と全体の 80%を占め、残りの 20%の約 5 万本をカスタム専用シャフトメーカーが凌ぎを 削る構図となっている。

 カスタム専 用シャフトメーカーを見ると、5 位 FIRE EXPRESS、6 位 LOOP、7 位 BASILEUS、8 位 CRAZY、9 位 REVE が 10 位以内にランクインしており、特に REVE は 僅か 3 年の新興ブランドだが勢いがある。ヘッドに続いてウッドシャフトでもショップオリジナルが 10 位に入る健闘を見せている。11 位以下はほとんどカスタム専用シャフトメー カーだが、20 位に YONEX が入っており、ヘッドと共にファンを獲得しているようだ。

 また、全体を見渡すと大手 4 大ブランドに対してカスタム専用シャフトメーカーの方が高単価 設定されているケースが多い。だが、22 位に ランクインした VIEL-X は低価格戦略で新たなターゲット層を獲得している。 カスタム専用シャフトメーカーの中で、8 位 CRAZY、9 位 REVE、12 位 TRPX、13 位 DESIGN TUNINNG、16 位 CRIME OF ANGEL、23 位 WACCINE COMPO 等はヘッドビジネスも好調のようだ。

スチール全盛時代に カーボンが大健闘

 アイアン用シャフトのカスタム対 応と言え ばスチールシャフトが一般的だが、3 位に FUJIKURA が入るという健闘を見せている。

  全体の 18 ブランドを比較すると、スチール 5 社、カーボン 13 社とブランド数だけで見るとカー ボンが多い。2016 年アイアン用シャフト年間出 荷本数を調査したところ、カーボン約 7 万本、スチール約 28 万本、計 35 万本だった。スチー ルでは NS PRO、カーボンでは FUJIKURA がそれぞれ圧倒的なシェアを確保している。

 ドライバーヘッド、アイアンヘッド、ウッド用シャ フトにランクインしているショップオリジナルがアイ アン用シャフトでも 7 位に入っている。ショップオ リジナルとは、店舗独自で開発した商品なのか、 店舗で組み上げているからオリジナルと称して いるのか分からない部分はあるが、今後ショップオリジナルが利益率の面だけで言えば伸び る可能性があり、ブランド認知が進むことでメー カーになることも出来る。
 また、11 位 STEEL FIBER、13 位 AEROTECH という米国ブランドがランクインしており、アイア ン用カーボンシャフトは大手 4 大ブランド以外が シェアを伸ばせる可能性は高い。

フィッティングはどのように行っていますか?

フィッティング方法

 フィッティング方法に関して複数回答可として 行い方法ごとに比率を算出したところ、スイング 目視 69%、弾道目視 44%、シャフト交換式試 打クラブ 64%、弾道測定 48%、その他 29%と いう結果になった。

 近年、量販店や中古チェーン店でもフィッティ ングを強化しているが、本来は個人店舗が顧 客に対して親切丁寧に時間と手間を掛けて行う ことが基本であった。フィッティングといっても内 容は様々で試打用クラブの打ち比べだけから 弾道測定器を活用した科学的なフィッティングま で幅は広い。

 現状では顧客のスイングや弾道を目視してク ラブをフィッティングするというケースが多く、一方で顧客のニーズや店舗のニーズにあわせて、 顧客にシャフト交換式試打クラブを試打してもら い顧客に良し悪しを決めてもらうケースが多い。

 逆に昨今の流行である弾道測定器を利用す るフィッティングは半数未満にとどまっており、数 値を重視したフィッティングより、顧客の感覚や ショットをベースにしたフィッティングが主流のよう だ。 熟練された経験値により目視でフィッティング 出来る方は職人の域で、新規に店舗を若くし て開業した方は科学的なフィッティングを活用するケースが多く、老舗の店舗と新興店舗による顧客の争奪戦が繰り広げられている。

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