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PCM No.14は「シャフト指南書」です。
その1は、適正なシャフト選びとは?
市販シャフトで開示されているスペックは、長さ、重量、トルク、キックポイント、チップ径、バット径などです。中には、振動数や剛性データを開示しているメーカーもありますね。
それでは、それぞれの開示スペックの注意点をご紹介します。
重量
一般的にシャフトのモデル名には重量を示す数字が記載されています。しかし、60g台と言っても60〜69gまで10gの差があります。また、60と表記されていても70g台のシャフトもあります。当然、バットカットして使用するので軽くなりますね。目安は0.5インチで0.8〜1gです。
長さ
ドライバー用シャフトは全長が1168〜1220ミリまでが主流です。それと、チップ径とバット径というシャフト太さもあります。特にバット径が注意が必要で、ノーカット時のバット径は15.1〜15.2ミリで0.1ミリの差しかないですが、チップから1050ミリ地点では14.5〜15.1ミリと0.6ミリも差が出ます。バット径が変わるとグリップ外径も変わるので必ずカット時のバット径を確認してください。
トルク
トルクの計測法もメーカーによってチャッキングポイントが変わりますが、概ね誤差は少ないように思います。トルクは数字が小さいと捻れ具合が少ないと言うことですが、これを硬いと感じる方もいます。これから、注目されるスペックとして、まだ解明されていないトルクは重要なポイントになります。
バランスポイント
バランスポイントは、シャフト単体の場合とクラブとして組んだ場合では異なります。バランスポイントは聞き慣れないスペックですが、カウンターバランスは一般的でしょう。カウンターバランスとはバット側が重いシャフトのことです。
剛性分布
古くはフジクラが曲率曲線をシャフトに表記したことが始まりです。それを分かりやすくしたのが、今でも活用されている曲げ剛性(EI)です。代表的なのがトライファスの赤塚氏が提唱する3点剛性分布ですね。これは、中間部の硬さに対して先端や手元がどれくらいの比率なのかを調べることでシャフト特性を見比べます。
振動数
英語ではfrequencyと呼ばれる振動数の単位は「cpm」です。cycle per minuteの略で1分間に何回振動するかを表します。国内の振動数計は、バットから7インチの場所をチャッキングして24インチの場所の振動数を計測すると決められています。なので、バットから約61センチの場所の硬さのことです。しかし、先端に着けるオモリの重さがメーカーによって異なるので、振動数の数値だけでは評価出来ません。
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続く