ご覧頂きありがとうございます。
たまたま観たPGAツアーのFacebook動画。
キャロウェイゴルフの最新ドライバー『MAVRIK SUBZERO』を操るスイングです。
今は便利なアプリがあるので、スイングを反転してみました。
↓
左右の用語が混同しないように、
今回は【右打ち】スイングとして見ていきたいと思います。
・アドレス
打ち出し方向を【右からドロー】に設定したセットアップに見えます。
コースの景色を見る限り、右サイドにそのまま真っ直ぐ抜けても打てそうなレイアウトに見えます。
左サイドをハザード的なエリアと考えたのでしょうか?
・始動
アドレス通り、ややしっかりとインサイドに低い始動です。
ヘッドの動きは、カラダ全体の動きにつられて動き出した印象です。
・ハーフウェイバック
まだクラブヘッドは腰の高さにありますが、早くも腰と肩がかなり回転しています。この時点では捻転と呼べる肩と腰の差は発生しているようには見えません。
・トップ?
クラブが水平まで上がっているトップポジション。かなり大きなヒールアップが見られています。
腰の向きも大きく変わり、下半身から大きくワインドアップしています。
・フルトップに!
若い頃からクラブがオーバースイングの位置まで上がるミケルソン選手ですが、50歳を迎えてこの位置まで持って来れるのは驚異です。
しかし、ビッグ3時代の名言
『若い頃のオーバースイングはコンパクトに直す必要はない。歳を取れば涎が出るほど欲しくなるのだから』
を正に実践しているから?
痩せたり太ったりを繰り返すミケルソン選手ですが、このスイングを見る限り
【充分なコイルアップのためのダイエット】では?と推測します。
左足のヒールダウンに合わせてスタートしているダウンスイングには、
【無理に作ったタメ】や【捻転差】の印象はありません。しかし、トップで作ったヘッドの大きな遅れを保ちながらインパクトの体制に向かっています。
・インパクト
いわゆる【右手を使うな】の方法で、こんなインパクトになるのでしょうか?
特筆すべきは、ボールの打ち出された方向。ドローボールを想像するアドレスラインに発射されています。
いや?コースのレイアウトを考えると、こんなに右に出す予定ではなかった?
それとも、こんなに右を向いたつもりがなかった?
・フォロースルー
右手どころか、両腕のフルリリースがそのままフォロースルーまで続いています。
また、右膝が前に出る特徴も昔から変わりません。もしかしたら、元々足首の可動域が狭いのか?
それとも、スキーによる怪我の名残り?
・フィニッシュ間際
『大きなスイングアークは飛距離と方向性を両立する』の言葉を意識したようなフォロースルーは、タフなPGAツアーの優勝争いの中で行われたスイングと考えると凄い事です。
理屈を実践するには、強いメンタルも必要だと感じずにはいられません。
右足首に注目すると、打ち出し方向をイメージした場所に【隠れて】います。アイスホッケーやテニスなどにも見られる形です。
やはりダイエットによって、クラブに引っ張られながらフルフィニッシュにスムースに行けるようになった印象です。
しかし、腰から下に注目すると【回転し続けて】よりも両足首で【ストップ】がかかったようにも見えます。
技術か?それとも加齢によるものか?
右足首の【隠れた粘り】は、この歩き方を見る限り『右半身が前に被さない』ための技術と推測します。
キャロウェイの最新ドライバー『MAVRIK SUBZERO』を操りドローボールを放ち、50歳にして優勝争いを演じ、何と30年連続トップ10の快挙を達成したミケルソン選手。
このスイングは、【古い】【新しい】のカテゴリーで分けられるものでしょうか?
個人的には、是非『全米オープン』を優勝して【史上初のレフティのグランドスラマー】になって欲しいと思っています。